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「ゆうまく……あ、いえ」
「ちょっと」
突然受付嬢同士で顔を見合わせて、クスクスと笑い出した。
……ゆうま?
何?
今、“祐馬くん”って呼ぼうとしたの?
「ごめんなさい。真田さん。聞いてます」
「……どうも」
ダウンジャケットの背中でも判る。
真田は今、無表情だ。
愛想も何もなく、真田は軽トラのキーを受付に返した。
「これ、お願いします。……斎賀さんは?」
真田が普通に口にするものだから、驚いて二度見してしまう。
「お預かりしますね。リコちゃんは早番だったんで、もう上がりましたよ」
「あ、そうですか。どうも」
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