第7話

14/39
前へ
/39ページ
次へ
  「1年目は真田も同じでしょ」 「下地が違うんだよ、下地が」  ハハ、と大したことじゃないみたいに真田は笑う。  斎賀さんが、真田と付き合ってるんだってことを同僚に話しているんだとしたら。  今みたいな妙な気安さに納得がいくな、って思っただけだけど。  そこまで余計なことを考えて、ハッと顔を上げる。 「真田。“興味なさそうだったし”って?」 「あん? 意識変えようとはしてるんだろ」 「なんで?」 「お前のデスクの上、  古い書類でぶっ散らかってたじゃねえか」 「……」 .
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

570人が本棚に入れています
本棚に追加