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高橋一家の親方は、お仕事で不在だった。
2日前、あの時間にここにいたのが珍しかったのかも知れない。
そういうことも含めて、真田がいてくれてよかったなぁ……なんてしみじみ思った。
一升瓶は親方の奥様に預け、真田とあたしはキッチンシンクを下ろして幾分軽くなった軽トラに乗り込んだ。
さっき、真田が「デート」とか言ってから、何となく気まずい車内。
抱きしめてた一升瓶ももう手元にないから、すごく手持無沙汰だ。
何を話そうかと考えていると、赤信号で停車させた真田がふと口を開いた。
「お前、今、どうしてんの」
「え?」
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