第7話

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   園田さんは面白そうに口の端を上げると、コツンと一歩近付いてきた。 「ねえ、あいつの何がいいの」 「答える必要、ないかと……」 「あるよ。だって俺、きみのこと本気で気に入ってるし」 「……!」  その瞬間、携帯が鳴った。  見ると、真田から。  時計は17分になっていた。 「あ」 「出なよ」  にこにこと笑う園田さんが、なんか不気味だ。  無言で頷いて、とりあえず園田さんに背を向ける。 「もしもし……」 『遅い』  ぶっきらぼうな低音が放たれた。 「ごめん」 『もう出たのか』 「うん、今向かって……きゃっ!」  ガシャンと、携帯が足元に落ちる。 .
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