第7話

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   思わず、じたばたと暴れる。 「いてて、暴れないで」  もがきながら、高そうな革靴の先をヒールで踏みつけてしまった。  けど、園田さんが悪い。 「だったら、離して下さいっ」 「真田の秘密、知りたくない?」 「また、あなたはそんなことを……ッ」  もだもだと暴れていると、別の革靴の足音が聞こえた。 「まあ、大人しくしててごらん。悪いようにはしないって言ったでしょ」 「……!?」  後ろから覗き込んできた園田さんの口唇が、頬をかすめる。 「い、や……っ!」 「──菜月!」  ハッと、顔を上げた。  そこには、曲がり角から現れた真田が立っている。 .
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