第7話

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   真田は一歩足を進め、あたしを通り越して園田さんを睨み付ける。  けど、“可愛い後輩”?  ……真田が?  何か引っ掛かりを感じて、思わず園田さんを見上げた。 「園田さん?」 「しっ」  園田さんは、あたしにだけ聞こえるような低い笑いを耳元に落とした。  それに企みのニオイを感じて、妙な予感にゾワリとする。 「あの……」 「秘密」 「え?」 「ヤツの、秘密」  黙ってれば判る、と言外に含んだ園田さんの声。  もがくのをやめたあたしを見て、真田の目がこっちに動く。 「真田……?」  真田は恨めしそうにあたしを凝視していた。  その瞳の奥に、彼の中の何らかの迷いを見つけて、首を傾げる。 .
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