第7話

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   ふっと、真田がほどけるように笑う。  その顔に、トクンと胸が高鳴った。  さっき、真田の営業スマイルを初めて見た。  いつもは怖い顔のくせに、けっこう様になってたなって思ったんだけど。  でも、今のは違う。  誰にでも見せるような笑顔じゃない。  懐かしそうで、優しげで。  真田の中に、高校の教室の光景が浮かんだんだろうなって、あたしには判った。  判ることが、嬉しい。 「……ずっと、仲良しだよ。3人でルームシェア、大学生の時から約束してたんだ」 「そうか」 .
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