第7話

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   真田の小指が、責めるようにあたしの内股を軽くなぞる。  数秒そこで迷ってから、真田は手を引っ込めた。 「危ない言い方すんな。  ……夜まで待てなくなるだろうが」 「……っ」  確かにそういうつもりで言った、けど。  もう一度、真田の横顔を見る。  彼は口唇をきゅっと噛みしめて、前だけを見ていた。  夜まで待てなく……って。  自分で思っているより、真田はあたしのことを欲しがってくれてたりするんだろうか。  ひょっとしたら、欲しいのはあたし自身じゃないのかも知れない。 “彼女がいるのに、他の女と”っていう、火遊びみたいな関係や時間なのかも知れない。 .
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