第7話

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   だけど、自分のしていることを斎賀さんに見せつけて、あの笑顔を歪めたいわけじゃない。  真田を困らせてみたいって気持ちなら、なくはないけど。  でも、これは真田とあたしの間のことだ。 “彼女”って立場とか斎賀さんとか園田さんとか、最初から関係ない。  運転している真田の顔をじっと見つめ続けていると、彼はふいに舌打ちをした。 「え」  驚いて身をすくめると、ガクンと車が揺れる。  真田は荒っぽい手つきでバチンとシートベルトを外すと、あたしに覆いかぶさった。 「さな……」  名前を呼ぶ間もなく、口唇を塞がれる。  同時に真田の手はあたしの胸を掴んだ。 「んぅ……っ!」 .
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