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「華菜?さっき何か言いかけただろ?何かあったのか?」
「大した事じゃないんだけど、コーチの沢田さんって方は、あまり評判良くないみたい。でも、私が今日見た限りでは、子供達も楽しそうだったし…きっと、保護者の方が熱心になり過ぎて大切なところ見逃してしまってるのかもしれないよね。」
司は少し悩んだ様子で
「確かに、最近の親は暴力だ!いじめだ!って少し敏感になってきてるからな。そのコーチも、悪い事は悪い!と言ったところだろ?きっと」
「きっと、そうだと思うけどね。親は子供が一番だもの…可愛くて仕方がないんだよ。私だって、怒られて泣いてる我が子を見ると泣きたくなっちゃうと思うな。でも、それを誰かのせいにしたらいけないね。悪い事は悪い!と叱ってくれる人がいることの方が私はありがたいと思うな。ずっと、そう思える人でありたいな。」
「そうだろ?」
「そうだね。」
誘ってくれた美咲さんに言ってしまった言葉が、胸に引っかかっていたけど、誰かの感情に惑わされてしまったら本当のところを見逃してしまいそうな気がした。
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