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木曜日、練習ーーー。
結局、俺はいつもこうだ！
片付けなければいけない仕事も放置して、30分遅れるはずだった練習へ向かう。
少年団の指導はクラブチームとは違い。金は出ない。好きでなきゃやってられない。
「こんにちは」
グランドへ立つと、先に準備をしてる子供達が挨拶をして来る。
この瞬間から、俺はただの会社員からコーチになる。
「あ、あの…沢田コーチ」
この前、入団してきたばかりのレオだ。
「どうした？」
「こ、こんにちは。今日も、よ、よろしくお願いします。」
レオは礼儀正しく握手をして来た。
「おお！今日も練習楽しもうな！」
「はいっ！」
少し緊張していた顔が、ニコッと笑った。
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