用語の説明

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〇恤符[じゅつふ] 使用者の血液に浸された呪符のこと。 ある者は、数滴呪符に血を垂らすだけでもいい。ある者は、何日もつけておかなくてはならない。 血液の濃さで時間などは変わってくる。 捕捉: 本編で黎嵐(れいらん)が恤符を使用した際、恤符は『呪縛せよ』という黎嵐の言の葉に応える形で、響八(ひびや)を黒い触手が捕らえました。 これのように、すべての恤符は使用者の《言の葉》に応じます。 恤符は言わば、使用者自身ですね。 さすが、自分の血を消費しただけはあります。 さて、本編では黎嵐の恤符を壮燗(そうらん)が解除してしまう、という場面がありました。 実際に、恤符は使用者以外からの介入を嫌いますので、今回は壮燗に触れられることで恤符は効果を失ったという形になりました。 ですがこれは、下手をすれば介入者に悪影響がありますので綺麗好きの鬼は、他者の血が染み渡った恤符には触れないものです。 ならば、何故壮燗は黎嵐の恤符に簡単に触れ、なんの悪影響もなかったのか? この答えは簡単です。 この後の人物紹介などにも出てきますが、壮燗と黎嵐は異母兄弟だからです。 半分同じ血が流れているので、他者の血の反発による影響を受けなかった、ということになります。  
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