第一章 その名、秋月 悋

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??? 「悋、朝ご飯出来たわよ!」 悋 「はい、丙姉さん!!今行くよ!」 階段を駆け降り、一階のリビングに急ぐ。 今僕を呼んだのは、姉の『秋月 丙』。 面倒見のいい、双子の姉さんだ。 そして唯一の肉親でもある。 そっか、自己紹介がまだだった。 僕の名前は『秋月 悋』。 ただの高校2年生だよ。 ん?親はどうしたって? …実は、僕達は両親の顔を知らないんだ。 なんでも、僕達が生まれて間もない頃に事故にあって亡くなったらしい。 あっ、学校に遅刻しちゃうよ! 説明は学校に着いてからだね! 丙 「悋!早く早く!」 悋 「うん!!」 少年少女登校中…
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