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気が付くと俺は、真っ白な空間にいた。
「…?どこだここ?」
俺はきょろきょろと辺りを見渡した。
周りは一面真っ白、長く居すぎると精神が狂ってしまいそうにも感じさせるように殺風景だ。
というか、俺はどうしてたんだっけ?
えーと、確か…
「ひょうたんに押しつぶされて死んだんですよ」
そうそう、ひょうたんにって誰だ!?
「私ですか?私はあなた方が呼ぶところの神という存在ですよ」
へー、神様なんだ。
「…嘘だとか頭痛い人とは思わないのですか?」
「いや、声に出してないことに受け答えができるって神ぐらいしかできないかなーと思って」
「…よく、わからない人ですね」
そうだろ?なんだってミスター不動と言われたぐらいの男だからな。大抵のことには驚かないのさ(キリッ
「まぁ、いいです。どの道、あなたには転生していただくのですから」
「What!?」
「それは『何!?』です。何故は『Why!?』です」
「言ってみたかっただけ」
「そうですか、それでですね、転生する際の特典を決めてほしいんですよ」
「因みにいくつまで?」
「好きなだけです」
まじかよ、そこは多くて5つ少なくて1つぐらいだと思っていたんだがな…
あ、そうだ一つ聞いとかなきゃいけないことがあった。
「俺が転生する世界ってどんな世界ですか?」
「人間、魔族、獣人、エルフ、ドワーフ、竜人、吸血鬼などの多種多様な種族がいる所謂ファンタジーの世界ですね。もちろん、魔法もあります」
ファンタジーの世界か…
色々といるな…
「じゃあ、最高の身体能力と多めの魔力この二つでお願いします」
「ん?二つだけでいいのですか?」
「あ、じゃあある程度向こうの知識もくれますか?」
「えぇ、あなたがいいならそれでいいですけど他には何もいらなかったのですか?ほら、ベクトルを操るのとか超能力とか…」
「そんなのあっても使いこなせないと困りますからね、あ、容姿とかは全てそちらにお任せします」
「分かりました、ではそちらの扉から転生してください」
先ほどまで何もなかった空間に突然扉が現れた。
俺はそれに歩を進め扉を潜った。
そこで、俺の意識はブラックアウトした…
side 神
今までの人間に比べたら随分と欲が少ない方でしたね…
これは何かサービスでもしておくべきですか…
私は少しし考えてこの空間から抜け出した。
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