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「そういえば、父上が呼んでいたぞ?ラミリア」
「そうなの?兄様」
父から呼び出されるとは、俺なんかしたか?
まぁ、いいか。ターミリアの腕から抜け出せれるな。
「私は父様のところに行くので離してください、姉様」
「ちぇ、仕方ないな~」
そういい、ターミリアは俺から離れた。
「ラミリアも大変だな」
「まぁ、あんな姉様だし仕方ないんじゃないですか?」
「はは、違いないな…そうだ、父上は執務室にいると言っていたぞ」
「分かりました」
執務室に行くまでに、俺の一人称や区長が違うことについて話すか…
心の中では俺とか乱暴な口調を使うけど、一応外見は女だし貴族っぽいからそれらしい振る舞いはしないといけないから外面と内面でしゃべり方を変えている。
閑話休題(それはさておき)
執務室の前に着いた。
とりあえず、扉にノックをすると「入ってきなさい」と言われたので入室する。
「失礼します、父様」
「来たか、ラミリア」
執務室に置かれた椅子に父は座っていた。
何やら、「…何故ラミリアはこんなにも大人びているんだ?」とぼやいていたような気がするが気にしてはいけない。いけないったらいけない。
父の名前はライオス=レミバーナ。髪型は某黒の剣士に似ていて色は銀だ。というか、父は女顔だからもはやキ○トにしか見えない。目は例によって例のごとく赤色だ。
閑話休題(それはさておき)
「何か用があるのでしょうか?」
「うむ、お前も7歳になっただろう。この国では10歳になったら魔導学校に通えるのは知ってるな?」
「はい」
「それでだ、お前に家庭教師を付けようと思うのだ」
確か、ターミリアやレオンも専属の家庭教師に教えて貰ったと言っていたな…正直、国語とか算術は向こうの世界(地球)の方がレベル高かったし魔法だって上級なら全て使えるからなぁ…唯一、魔薬ぐらいかな?まぁ、家庭教師雇うみたいだしその時に教えて貰えばいいか…
そんなことを考えていると、不意に扉をノックする音が響いた。この控えめなノックは…
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