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「入ってきなさい」
「失礼します、お呼びでしょうかお父様」
「あぁ、ルミリア。先ほどラミリアに入ったんだがな…(中略)…と言うことだ」
「分かりました、家庭教師様はいつお越しになられるのですか?」
「10日後の予定だ」
「準備をしておきます。それでは、失礼しました」
「私も、失礼しました」
そういい、俺たちは部屋から出た。
◆◇◆◇◆
俺とルミリアは父の部屋から出た後自分たちの部屋に向かっていた。双子ということもあって同じ部屋だ。それはいいのだが…俺とルミリアは似ていない。双子なのに似ていない。
ルミリアは長い腰のあたりまであるサラサラの金髪におっとりした赤目をしている。胸も少し膨らんできたらしい。俺?壁ですけど何か?
ここまではいい、ここまではいいんだ…問題は身長だ。
7歳児の平均身長が大体118cmで俺の身長が105cmぐらいでルミリアは120cmぐらいある。
なんというかだな…その一応姉(兄)としての威厳は保ちたい訳でな?
つまり、身長で負けてんのが悔しいんだよ!
まぁ、それはさて置き…俺とルミリアの部屋についた。
「入りましょうか、ラミリア姉さん」
「そうだね、ルミリア」
俺たちは扉を開け中に入った。
一応、部屋の間取りというかなんというかを言っておくとだな左側が俺、右側をルミリアが使っている。ちょうど、部屋の中央に天蓋付のベッドが配置してある。俺の方の部屋は白と黒を基調としたモノクロで固めてある。ルミリアの方はピンクなどの色を基調とした何とも女の子らしい部屋をしている。
外見が女でも精神が男だからな、どうも女の子っぽくするのは苦手だ。服も黒ゴスロリと黒のドレス、あと寝巻用の服が数着あるぐらいだな。ルミリアの方は服が多すぎてよくわからん。今日は、俺と同じ黒のゴスロリだったがな。
「ラミリア姉さん、少しは女の子っぽい部屋にしないのですか?」
「私はこれでいいのよ」
「はぁ、全くこの姉は…これは一度女の子としての指導が必要ですかね?(ボソッ」
ぞく!
な、なんだ今の?背中に物凄い悪寒が走ったぞ?
て、ルミリアがなんか黒い笑みを浮かべながら近寄ってきたぞ?
「さぁ、ラミリア姉さん?まずは髪から整えていきましょうか?」
「つかの事お聞きしますが、一体何をしようとしているのでしょうか?」
「大丈夫です、すぐに良くなりますから…うふふ」
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