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「夜行性」
眠ればよろしいと貴方が言うので、
静かに布団に入りまして、
死んだもののように、
眼を開いていたんです。
明日が来れば何もかもが、
朝陽に包まれてきらきらと、
汚れなんてものは失せてしまって、
愛せるようになっているそうで。
貴方のことが好きなものですから、
仰る通りにしましたけれど、
眠ることなど出来ませんの。
「眩しいものなんて、
「私より綺麗なものなんて、
私はきっとからだごと、
朝陽に焼かれて消えてしまうわ。
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