第1話

レベルの上限って、なに？

あれだ、要するに変態だ。

「いや、カナメくんには言われたくないなー」

畜生!!ミズキにまで変態扱いか！

てか、なぜ心読めるんだよこいつら!!
読心術なんてずるいスキル会得してるとかやばいだろ！

そんなことを思っていると、ふと思い出したようにカイトは言った。

「パンツ一丁の奴が美少女の胸にダイブしてやがる。
これは歴としたセクハラだな」

「いやあん、カナメくんのえっちー！」

「おいこら、待て!!
俺はどっからどう見ても被害者にしか見えないだろう!!
ミズキはにやにやしながら言ってるから全く説得力ねぇし!!」

「ふふん、それが私だから。」

「俺の腹に座りながら誇るな！」

だから、ミズキは嫌なんだ。

俺はボケ担当なのにツッコミをやることになるし。

「それよか、ミズキってジョブはなんだ？」

「私はね、魔法使いだよ。
妖艶な魅力に加えて魔法使いなんて、カナメくんもイチコロだね！」

「そうだねー、惚れた惚れた。
だから、どいてくれない？」

「きゃっ、こ、こ、こここ告白!?」

やべぇ……

顔を赤くしながら頬を手で多いながら言うなんて反則だろ

だけどね、俺は絶対ミズキなんかには惚れたりしない！

「だっ、だからパンツの下にある物を見ても何も問題ないよね!?」

「いや、あるよね!?
あの棒読みでどう勘違いできるの!?」

「ま、まさか……私を騙したのね！」

「いや、騙してねーし!!」

「やば、俺空気じゃん……」

カイトの小さい声がミズキの耳に届くことはなかった。