鼓膜の記憶②

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「自分の事を話さない女なのか? そんな妖怪みたいな女がいるのか?」 「妖怪みたいなってなんですか」 「昔話でなかったか?『飯食わぬ女』自分の事を話さない女なんてある意味妖怪クラスに不気味だ。最後には頭からバリバリ喰われちまうなんて事になりそうだ」   カラカラと加藤さんは笑った。 「最後には喰われちまう」と言う言葉になんだかドキッとした。 ある意味既に、そんなような物だから。 .
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