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よく見ると、結構なイケメンだなとか、思いつつ誠意ってやっぱ大事だなとも同時に思っていた矢先。
ピタッ、、、
床に滴が一滴落ちた。
私の目から涙が溢れていた。
「おい、マジかよ...」
私も気づいた時には自然に出てきたのだ。
「ごめんなさい私...」
とか言いながらも自分の状況が今ひとつ理解できず。
なんで私謝ってるの?
ああ、大和撫子か!
のループを繰り返した。
彼は軽く舌打ちし、
「ほらよ」
ハンカチを手渡された。
「女に泣かれると面倒だ」
そう言い残して彼はVIP専用のラウンジへ入っていった。
私はただ呆然と見ることしかできなかった。
まるで子供のように、
ターミナルの真ん中でただただ女の子座りすることしかできなかった。
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