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「あなた、お帰りなさい。今日ね、千春が夕食を作ったのよ。」
「そっかぁ、千春は凄いなぁ。それに比べて、梨恵は何も出来ない役立たずだな。少しは、千春を見習った方がいいな。」
「止めなさいよ。あんな地味な子、ご近所の笑い物よ。」
梨恵の作った料理は、全て千春にとられ、食卓に着くと梨恵の分だけ無くなった。
「あら、梨恵ちゃんいたの?」
梨恵は、二階に上がり部屋に閉じこもりだした。
「私、ずっと千春の引き立て役として生きなきゃいけないの………」
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