二階堂 馨と言う名の男

12/27
前へ
/36ページ
次へ
「それなら、直接言えば良いだけじゃないか?」 「私は、千春目当ての男子に言ったよ。言ったけど…『恥ずかしいから、新堂と仲のいいお前が代わりに言え』…って。それだけじゃない!高校に進学しても、学校の同級生と先輩の男子が、千春の事を聞き出したのよ!!そのおかげで、先輩からはイジメ、同級生からは無視と言った嫌な学校生活よ。オマケに、家庭の方も……」 「(ひでぇ話だ。)家庭って、彼女の家で何かあったのか?」 梨恵は、新堂家での生活をありのまま話した。 すると梨恵は、不満をぶつけただけでなく、泣き出し始めた。 それを見た馨は、慌てだした。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加