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しばらく沈黙は続いたが、馨の父親は口を開いた。
「馨、梨恵さんと一緒に暮らすなんて何考えているんだ!」
馨の母親も続けて口を開いた。
「そうよ馨。第一梨恵さんは、まだ高校生よ。それに、千春さんがいますし。」
「父さんと母さんは、梨恵の言った事はウソだと言うのかよ!!」
「そうとは言ってない。ただ、社会人が高校生と暮らすのは、危険だと言っている。」
「だったら、直接あの女の家で確かめてやる。おい!」
馨は、黒服の一人を呼び出し、小型テレビのスイッチを入れた。
そこに映し出されたのは、新堂家の本当の姿であった。
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