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最上階に着き部屋の前に立つと、馨は梨恵をお姫様抱っこにして、ドアを開けた。
「ちょっ……降ろしてよ!!」
「意外に軽いな。俺に食われる位、ちゃんと食べなきゃだめだ。」
「降ろせよ、変態!!」
「変態で結構だ。」
ソファの前で、梨恵を降ろした。
「ご馳走と言っても、簡単なものでいっか。」
梨恵が部屋の中に入ったのを確認したら、上着を脱ぎ捨て、腕まくりをして調理し始めた。
フライパンを持って調理しようとしたら、梨恵が部屋から出て来た。
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