二階堂 馨と言う名の男

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「ちょっと、これどうなって…………」 「ん?どうした?」 「そうだ、私が今まで着た洋服や授業で使った教科書とノートはどこやったの?」 「あぁあれか?俺の指示で捨てた。大体、今時の女子が地味な服着て流行遅れになるだけ。それに、落書きされた教科書で、よく勉強してきたな。」 「地味で悪かったわね。私は、元々そう言う性格なんです!」 「意地を張ったら、ご馳走はおあずけ。」 「早く着替えろ。本当におあずけにするぞ。」 お腹の虫が鳴いていると、梨恵は真っ赤になって部屋に入った。
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