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梨恵は、梓に連れられて校長室に入った。
「あなたが、長谷川さんですね。St.百合園学院高校の校長をしている、花之宮 時雨(ﾊﾅﾉﾐﾔ ｼｸﾞﾚ)です。」
梨恵は、校長の姿に驚いた。
優しい眼差しに、シワやシミ一つない肌をした30代後半位の女性だ。
「この学院の事は、アナタの婚約者さんから聞きましたか?」
「は、ハイ!!」
「長谷川さんの事は、全て西澤さんと言う秘書の方から聞きました。この事は、私と理事長と倉本先生だけ秘密にしますので、安心してください。」
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