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花嫁修行 #2
「もしもし。」
「あっ、梨恵っち?」
「鈴音、どうしたの?」
「梨恵っち、馨義兄ちゃんから聞いたよ。私、あのチャラ男がまだ梨恵っちの事諦めていないって、わからなかった。」
「(山科君の事かな?)うん、それで?」
「夏休み明けに来るかも知れないから、梨恵っちの囮になれって。」
「え?」
「私、馨義兄ちゃんに言ったの。他に方法があるって。」
「うん、それで?」
「他に方法があるなら、自分で考えろって。あっ、あとイタリアの土産話よろしくね。じゃあ。」
鈴音は、一方的に電話を切った。
梨恵は、置いてある卓上カレンダーを見た。
「そう言えば、あと4日で旅行かぁ……。」
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