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あの後、ただひたすら消えてしまいたいと願って、会話も疎かに俯いていたけど、「また明日。」って言う彼の側は穏やかで珈琲店の照明の様だった。
「それでしたら…はい。ありがとうございます。
直ぐにスタッフを向かわせますので大丈夫ですよ。……はい。失礼します。」
「今日は後少しで5時って時に鳴ったね。後は、任せて帰って良いよ。」
「はい。お疲れ様です。」
隣の席の田中さんに挨拶を済ませて会社を出た。
「また明日」って言っていたけど、彼は本当に来るのかな?
そんな事を思いながら、なんとなく急いで帰ろうとしている自分がいた。
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