出会い side沙織

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いつものようにアパートへ帰って車を停めて歩くと、彼の事ばかり気になって、何だか期待してしまう。 「高校生でも無いのに、ドキドキして馬鹿みたい。」 珈琲店へ真っ直ぐに向かっていた道を右へと曲がって遠回り。 此方に越して来てから土地勘の無い私は、一人の寂しい時間を潰すために散歩するようになった。 今では道も覚えたし、季節の移ろいも感じられる大切な時間。 でも……、今日は落ち着かない。
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