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「じゃあ、今までルリが何度も整形してたのは、彼氏に言われてたからって事?」
「そういう事になるのかな?」
突然の訪問に驚きながらも、梨絵は快く部屋に入れてくれた。ぽつんぽつんと今までの事を話し始めると、梨絵の顔がどんどん険しくなり始めた。
「別れたほうがいいって、言っても、ルリは別れたくないんだよね?」
「別れたくないけど、豊胸はしたくないの、あれって、乳腺とかどうなるんだろう? 医学的に100%大丈夫ってことはなさそうな気がするし」
「それ以前にさ、彼氏にやりたくないって、言えないの? フツーに」
「言ったら、また、一緒に寝てくれないんじゃないかな? そしたら、結局別れることになる気がする」
梨絵は「あー。もう」と頭を掻き毟った。
「なんか、あんたが、子どもの頃、お母さんに殴られてた時の事思い出す」
「え?」
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