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修ちゃんの愛すべき修ちゃんらしさが、私に幸福を与えてくれる。
「香奈に再会できてよかった」
「香奈好きだよ」
と言われる度に気を失いそうになるくらい嬉しいのに、それと同じだけ逃げ出したくなる。
おまけに修ちゃんは私と結婚する事まで考えているだろう。
そうなったらいいなという願望と、そうなってしまったらどうすればいいんだろうと途方に暮れる私は、日常の色んな事に追われている振りをしてどちらに転んでもきっと同じだけ苦しいだろうという事から何度も目を反らす。
このまま、結婚なんかした日には間違いなくもっと深刻に病んでしまう。
けれど修ちゃんがいなくなったら、私は死にたくなるかもしれない。
修ちゃんが好き。本当に好き。
患うことなくずっと一緒にいれたら、どんなにいいだろう。
でも彼は私なんかには勿体なさすぎる。大事にされればされるほど申し訳なくて病んでしまう。
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