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「熱はないみたいだけど」
「うん。ちょっと気持ちが悪い」
「そうか。じゃあ、今日は俺、こっちで寝るな」
「うん」
うん。と言いながら、今抱きしめて欲しい。という矛盾した気持ちを噛み砕く。
修ちゃんはベッドの脇に布団を敷いて、何度も大丈夫かと私に確認してから、すぐに寝息を立て始めた。
私はそれを確認すると、恐れていた事が起きなかった安堵と、自分の下腹部に浮かんだ疑惑を抱えて、またピルケースを開けた。
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