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「くん・・・瀬川君・・・聞いてるの?」
新しい担任がオレに話しかける。
「あっハイ!」
「じゃぁ皆に挨拶して。」
担任は少し飽きれながら言った。
きっと何度も名前を呼んだのだろう
それに初日から遅刻してきてこの態度
「名前は瀬川一真・・・です。よろしく・・・・です。」
一人の生徒が騒ぎだす。
「瀬川ってあの豪邸の?」
あのって!瀬川家は有名なのか?
「豪邸っちゃぁ豪邸かな。」
それでまた女子生徒達が騒ぎだす。
「えぇ瀬川くんちって豪邸なの?いいなぁ」
そんなに有名ってわけじゃないのか・・・
「いやでもそんなに・・・。」
「いやいやいや!デカイよあれは。」
さっきから何でこいつは知ってるんだ!いったい何者なんだよお前
「いやぁおれさぁ姉ちゃんがいんだけど、
姉ちゃんの話だとすんげーデカイらしい」
「・・・・・お前の姉ちゃん、うちの誰かと知り合いか!・・・」
オレは慌てて聞いてみた
「なんか友達らしいぜ!お前の姉ちゃんだろ!」
「んっ多分な!・・・お前の姉ちゃん歳は?」
「え!十六・・・もうすぐ十七だけど・・・」
こんな所に十分過ぎるほどの情報が!lucky
「そうか・・・お前名前は?」
「おれは!翔・・・水谷翔:」
「水谷か・・・そうか!よろしく」
名前はシッカリ覚えたが、軽い挨拶だったと思う
「よろしく!」
クラスの感じも和やかで、オレは輪の中に入れた
この感じならうまくやっていけると確信できていた。
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