0人が本棚に入れています
本棚に追加
「さぁ座って、長い移動で疲れたでしょ?」
おばさんはお茶を運びながらオレに問いかけた
「ああlいえ平気です」
おばさんに気を使いながらオレはソファーに腰掛ける
「おい2人共気を使うのは、やめないか?」
おじさんは困った顔をしながらオレとおばさんの顔を見合う
「そっそうよね;これから家族になるんだもの気を使ったり敬語は無よね」
「はぃ・・・うん」
すぐに家族だ!なんて無理だろーーーー
一応頷いたけど内心焦っていた。
「おかぁさんって呼んでいいのよ」
この女も・・・
「おか・・・おかあさ・・・ん」
「私のことはお父さんと呼びなさい」
・・・まだお母さんで手こずっているのに、このオヤジ!
「じゃぁ・・・お父さん」
「よし!この調子でこの家にも慣れなさい!」
「うん!お父さん」
無理!
慣れるなんて無理だと思うよこんな家!
「ふふ・・あ!そうそうあなたの・・いえ一真の部屋を教えてあげなくちゃね」
「え!うん」
オレは怯えていた。
このエレベーターが上に向かっていたから
上には・・・上にはあの恐ろしい・・・・森が・・・
「え!」
思わず声を出してしまった。
「あら?階段で2階にあがったら可笑しいかしら?」
「エレベーターが・・・あるのに・・・」
普通なら全然驚くことはなかったけど、ココは普通じゃない
だから驚いた普通に階段があって、広いけど普通の部屋があることに!
「さぁココが一真の部屋よ、食事は地下に用意してあるから・・・」
「ありがとうお母さん・・・この部屋を見たいから後で行くよ。」
「分かったは、シェフにとびきり美味しいのを用意させるわね」
シェフか・・・いい響きだな
おばさんが部屋を出た後、オレはベットに飛び込んだ
「やった!!自分の部屋だ!」
欲しかった自分一人の部屋。
最初のコメントを投稿しよう!