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暗闇の中でハッ!と目が覚めた。
……あれっ?今何時だ?
不安になって辺りを確かめ、隣にぬくもりがあるのを確認してホッとする。
よかった……リコちゃん、ちゃんとそばに寝てる……。
自分のせいだけど……彼女を失った時のイメージにその後幾度となく苦しめられ、でもリコちゃんの存在そのものがそんな俺を癒してくれる。
守りたい人であるはずなのに、包容力があるのはきっと彼女の方だ。
彼女はまた俺に背を向けていて、上半身には布団がかかっていなかったから、ずいっとその後ろにくっついて抱き寄せる。
はあ……ゆうべ寝ちゃったんだ。
彼女の昔話を聞いていて……いや聞いてたよ?ちゃんとね。
でも小さな声が心地よくて……。
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