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携帯を睨み続けて15分が過ぎたが、一向に返事が来ない。 部屋の掛け時計の秒針がやけに大きく聞こえてくる。 腰が落ち着かないことこの上ない。 本当に見捨てられたのかもしれない。 私は、ラブエキスパートにまで見捨てられたんだ。 「……っ」 こんなうさんくさい広告を信じた浅はかな自分に笑おうとしたが、擦れてしまって声が出ない。 視界がどんどんボヤけていく。 涙を零すのが悔しくて、唇を噛みしめながら天井を見上げる。
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