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数分、いや、数十分が経過しただろうか。 何も言わずに、私の背中をシーツ越しに優しく撫でてくれている高坂さん。 トクントクンと、微かに伝わってくる高坂さんの鼓動。 まるで、揺籠の中にいるような心地よさだ。 私の心臓が緩やかに鼓動を刻む。 なんだか…… からかわれたことがもう、どうでもよくなってしまった。 我ながら単純極まりないと思うが、O型だから仕方がない。 そして、唇を噛み締めると思いきって口を開いた。 「あっ、んんっ、あのっ」 暫く言葉を発していなかった私は声が擦れてしまい、咳払いをしてからのカッコ悪い出だしとなってしまった。
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