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はい、何処へでもお供します! きび団子なんていりません。 「はい、大丈夫です」 スカートの前でもじもじと両手を繋ぎ、嬉しさをひた隠しにしながら小さく呟く。 後で、もう一回天ぷら……いやいやいやいや、グロス塗り直しとこう。 ――「ここだよ」 低い声に導かれるように顔を上げると、そこはこじんまりとした小料理屋だった。
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