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最近特技になりつつある、見えない夕日を見上げ、片膝立ちになって映画のワンシーンのように目を細めて黄昏ていると、
「今更なんですが、AIさんはじめまして……ですね」
携帯から、やはり低くて優しい声が聞こえてくる。
「あ……です、ね、はじめまして、こ、こんばんわ」
高坂さんと亜美さんのことでいっぱいいっぱいだった私は、JUNさんの一言で我にかえり、目の前の夕日がどんどん薄れていき、静かに腰をおろす。
「急に電話しろなんて言ってしまってすみません」
「えっ、いえ、とんでもないです。凄い助かりました、流石はJUNさんですっ」
「はは、ありがとう」
「いえいえ……」
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