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実家の最寄り駅のロータリーにて、待ち合わせをしている。 最初は家の前まで来てくれるって言っていたが、それは流石に家族の手前、恥ずかしすぎるので丁重にお断りした。 何処かで待ち合わせをするのかと思いこんでいた私は、迎えに来ると言ってくれた高坂さんの気持ちが凄く嬉しかったわけで。 "大事にされている彼女"って、自ら実感してしまったわけで。 あぁ、恋人同士ってあったかいなぁって、しみじみ思ってしまった。 JUNさんもきっと、こんなあったかい恋愛をしてきたんだろうな…… ――「おはよう」 ロータリーにゆっくりと車を止めて、助手席の窓を開け顔を覗かせるのは、高坂さん。
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