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ドゥバドゥッキュン―--- あぁ、やっぱりあなたの笑顔は核兵器です。 高坂さんに良く似合う、ピカピカに黒光りした真っ黒なワンボックス。 「どうぞ、乗って?」 「あ、はい、失礼します」 核兵器の威力に眩暈を感じながらも車に乗り込むと、芳香剤のいい匂いに更にクラッときたのは言うまでもない。 うぅぅ、朝の落ち着きは何処へやら……やっぱり緊張する。 「今日は初デートだというのに、生憎の雨だね」 ワイパーを一段階強めると、残念そうに空を眺める高坂さん。
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