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ひとしきり笑いあったあと、高坂さんは静かに言った。
「花園さんは、ずっとそのままで……変わらないでいてね」
――えっ？
私の頭上にはひよこが円をかいて歩いていたが、とりあえず首を傾げながらも返事をした。
「……はい」
高坂さんが放った、その言葉の意味を私はまだ知らなかった。
高坂さんがどんな想いでそう言ったのか、知るよしもなかった。
とにかく幸せで、眩しくて、暖かくて。
最高にキラキラした時間だったから。
この幸せな時間(とき)が、いつまでも続いてほしいと願っていた。
――私の願いは、ただ、それだけだった―---
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