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8 #2
二人がこちらに向かって歩いてくる。
その背後からは、亜美さんが物凄い形相でこちらを睨んでいる。
私はその視線から、直ぐに目を逸らし俯いた。
お、恐ろしい。
若菜のように彼女に立ち向かうなんて出来ないよ……
自分に自信があれば、私も堂々と立ち向かうことが出来たのかな……
「高坂さん、愛と付き合ってるんですよね? あの人……青山さんとは本当に何もないんですよね?」
俯いて身を震わせている私の前で二人はピタリと立ち止まると、若菜が高坂さんに強い口調で食って掛かる。
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