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「……は?」
目の前の鏡の中に、あきれるほど面食らった顔の私が映っている。
ポロリ、と最後の涙が落ちた。
あれだけひっきりなしに出ていた涙が止まった。
なんで……
なんでJUNさんは、私が○×ホテルにいることを知っているの?
本当に魔法使いなの?
それに後1時間で着くからって……
「私は魔法使いですから、AIさんに再び魔法をかけに行きます」
携帯の向こう側に聞こえるJUNさんの声が、微笑んでいるような気がする。
……。
――JUNさん、訳ワカメです。
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