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――夜。
女4人で最上階にある房総の海を一望できるという露天風呂に入り、浴衣のまま宴会場へ着いた途端、若菜が声を張り上げる。
「ちょっと、なんでまたアイツが高坂さんの隣にいるのよっ?」
若菜の視線の先に、浴衣姿の高坂さんと亜美さんを見つけると、唇を噛み締めて言う。
「大丈夫だよ、私は高坂さんを信じるから、もうあの人が高坂と一緒にいても平気」
「そっか、そうね、あんたが平気ならいいよ」
「うん、大丈夫」
「よーしっ、今日はパーッと飲もうぜー」
私と若菜の肩を掴み、そう言うのは裕美。
「うんうん、また愛先輩の記憶なくさせちゃいましょう」
真理恵は得意の、お目めキラキラお願いポーズで言う。
「ふふ、よーし飲もー」
「今日は飲むぞー」
「はい、飲みましょう」
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