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JUNさんはハンドルから顔を離し、エアコンの吹き出し口の下のボックスから煙草を取り出し火をつける。
ライターの灯りで、JUNさんの顔が一瞬だけ鮮明に見えた。
あ……、高坂さんに似てる。
切れ長の目元なんて、瓜二つじゃん。
メガネを掛けていたから、気がつかなかったよ。
肌色は違うが、横から見た首筋からの輪郭、通った鼻筋。
――高坂さんと同じだ。
本当に、兄弟なんだ。
JUNさんは窓を全開に開け煙草の煙を外に吐きだすと、煙草を持った手はそのまま窓の外に出して話を続けた。
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