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――手を繋いでホテルに戻り、エレベーターの中。
「高坂さん、忘れないでくださいね?」
さっきまでの天使のようなそそる顔とは一転、神妙な顔つきの彼女。
「……忘れないよ、亜美とはもう関わらない」
「わかりました、信じます」
彼女はフと、小さく息を吐きだし再び笑顔に戻る。
「なんならここでもう一回――---」
「結構です」
んー、と愛嬌たっぷりのチュウ顔で彼女に近づくと、俺の顎を手の平で突き返される。
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