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「亜美は、俺とどうなりたいの?」
はぁ、と息をつくと怪訝な顔を亜美に向ける。
「私はっ……、
別にどうなりたくもないわよ、このままの関係でいたいだけ!
互いに都合のいい時だけの関係、今まで通りそれでいいじゃない。
私は、彼女からあなたを引き離そうなんて、しやしないわよ」
彼女は一瞬口をつぐんで、次の瞬間には一気に言葉をまくしあげた。
「悪い、俺はもう都合のいい関係を……、この関係をやめたいんだ」
亜美の肩を持ち懇願する。
わかってくれ。
勝手なのはわかっている。
でも……
俺は、これ以上、汚い男になりたくない。
愛梨を悲しませたくない。
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