10 #2

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「亜美は、俺とどうなりたいの?」 はぁ、と息をつくと怪訝な顔を亜美に向ける。 「私はっ……、 別にどうなりたくもないわよ、このままの関係でいたいだけ! 互いに都合のいい時だけの関係、今まで通りそれでいいじゃない。 私は、彼女からあなたを引き離そうなんて、しやしないわよ」 彼女は一瞬口をつぐんで、次の瞬間には一気に言葉をまくしあげた。 「悪い、俺はもう都合のいい関係を……、この関係をやめたいんだ」 亜美の肩を持ち懇願する。 わかってくれ。 勝手なのはわかっている。 でも…… 俺は、これ以上、汚い男になりたくない。 愛梨を悲しませたくない。
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