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何度か同じやり取りを繰り返しても、彼女は頑なに振り向いてはくれなかった。
「こっち、向いてくれないかな」
「……。」
「もう、俺の顔なんか見たくない?」
「……。」
「嫌いになった?」
「……。」
「俺は、大好きだよ」
「……。」
「愛梨、愛してる」
「……ズズッ、ウゥゥ、高坂さんの意地悪ぅー」
そう言って、俺の腕の中でゆっくりとこちらに向き直る彼女。
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