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――翌日。 「うぅ、頭痛い」 眉間にシワを寄せ唸り声を上げるのは、二日酔い真っ只中の若菜。 「今日は大人しくしといたほうがいいね」 お茶を啜りながら言うのは裕美。 「若菜、薬あるけど飲む?」 私は、念のために持ってきていたノルマック胃腸薬を若菜に差し出した。 「あぁ、助かる、愛ありがと」 そのやり取りを微笑みながら見ていた真理恵が、コップに水を汲み若菜に差し出す。 「で、昨日、愛、部屋に戻ってきたの遅かったよね?高坂さんとはちゃんと話は出来たの?」 突然の裕美の言葉に、ギクリと肩を揺らした。
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